7 Days to Die(7DtD)の専用サーバーはLinuxネイティブ対応です。UbuntuのVPSに3方式で立てられます。とにかく簡単に始めたいならVPSテンプレート、柔軟さと作り直しやすさならDocker、仕組みを理解したいならsteamcmd直接構築です。注意点は、約17.6GBという配信サイズです。この記事の構築コマンドはUbuntu 24.04の検証環境で実行し、サーバー起動とポートのリッスンまで確認しています(2026年8月時点)。

方式の選び方

方式手軽さ自由度破棄・再構築向いている人
VPSテンプレート◎ 申し込みだけ△ パネル操作が中心○ サーバーごと作り直しコマンド操作を避けたい
Docker(推奨)○ コマンド数回○ 環境変数で設定◎ 1ディレクトリで完結多くの人におすすめ
steamcmd直接△ 手順が多い◎ すべて自分で管理△ 手作業でやり直し仕組みを理解したい

当サイトがDockerを推奨する理由は、手順の簡易さと破棄・再構築の容易さに加え、7DtDでは設定・セーブがボリュームに永続化される点です。

前提と必要スペック

この記事はUbuntu 24.04 LTSを前提にします。VPSの契約とOS初期設定はゲーム用VPSの初期設定を参照し、SSHでログインできる状態から始めます。

  • メモリ: テンプレート公式の要件は4GB以上(XServer推奨8GB以上)。当サイト実測だと起動直後(プレイヤー0)で約2.0GB、プレイの進行により増加
  • ディスク: 本体だけで約17.6GB(実測)。ワールドとバックアップの分も見込んでください
  • ポート(実測): TCP 26900+UDP 26900〜26902。ConoHaテンプレートは26903とWeb管理用の8080/8082も要求します(テンプレート固有の要件)

方式1: VPSテンプレートで立てる(いちばん簡単)

いずれも公式ドキュメントの情報です。各社ともテンプレートが存在し、インスタンス作成時に指定することで構築可能です。

ConoHa(VPS/for GAME)

  • 7 Days to Dieイメージあり。4GB以上のプランで利用可
  • 接続はSteam版クライアントからIPアドレス+ポート26900(初回起動時のワールド生成に約5分かかる場合がある)
  • 設定は/opt/7dtd/7dtd_server/serverconfig.xml。バージョン更新時はこのファイルがバックアップ・復元される
  • セキュリティグループで「8080(TCP)・8082(TCP)・26900(TCP)・26900-26903(UDP)」を開放する

XServer VPS for Game

  • 7 Days to Dieイメージあり。4GB以上必須・快適には8GB以上推奨
  • 接続はゲーム内「Join Game」→「Connect to IP」でIPアドレス+ポート26900
  • 設定ファイルは/home/steam/7dtd/serverconfig.xml(サービス名: 7dtd.service)

方式2: Dockerで立てる(推奨)

Docker Engineを導入する

公式のaptリポジトリから導入します。手順はUbuntuにDocker Engineを導入する手順にまとめています。

使用するイメージ

本手順では以下のイメージを採用しました。

  • 採用: vinanrra/Docker-7DaysToDie(イメージ名vinanrra/7dtd-server)
  • 比較した候補: Didstopia版
  • 採用理由: 自動バックアップ(毎日・5世代)、クラッシュ時の自動再起動(MONITOR)、MODの自動導入まで環境変数で扱えるため

compose.yamlを作成して起動する

作業ディレクトリを作り、compose.yamlを作成します。

mkdir -p ~/7dtd-server && cd ~/7dtd-server
cat <<'EOF' > compose.yaml
services:
  sdtdserver:
    image: vinanrra/7dtd-server
    container_name: 7dtd-server
    restart: unless-stopped
    environment:
      START_MODE: "1"
      VERSION: "stable"
      PUID: "1000"
      PGID: "1000"
      TimeZone: "Asia/Tokyo"
    ports:
      - "26900:26900/tcp"
      - "26900:26900/udp"
      - "26901:26901/udp"
      - "26902:26902/udp"
    volumes:
      - ./ServerFiles:/home/sdtdserver/serverfiles/
      - ./Saves:/home/sdtdserver/.local/share/7DaysToDie/
      - ./LGSM:/home/sdtdserver/lgsm/config-lgsm/sdtdserver/
      - ./Logs:/home/sdtdserver/log/
EOF
sudo docker compose up -d
sudo docker compose logs -f

主な環境変数は次のとおりです。

環境変数意味
START_MODE0=導入のみ・1=起動・2=更新のみ・3=更新して起動・4=バックアップのみ
VERSIONゲームのブランチ(既定stable)
BACKUP有効化で毎日5時に自動バックアップ(5世代・最大30日)
MONITOR有効化でクラッシュ時に自動再起動
PUID / PGIDボリュームの所有ユーザー

初回は本体約17.6GBのダウンロードが走るため、かなり時間がかかります。設定ファイルは./ServerFiles/sdtdserver.xmlです。停止はsudo docker compose downで、サーバー本体・設定・セーブは各ボリュームに残ります。

方式3: steamcmdで直接立てる

steamcmdを導入する

steamcmdパッケージはUbuntuのmultiverseセクションでi386(32bit)向けに提供されています。

sudo add-apt-repository -y multiverse
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install -y steamcmd

インストール中にSteamの利用許諾への同意画面が表示されます。「I AGREE」を選択してください。なおsteamcmdはPATHの通っていない環境も存在するため、以降はフルパス/usr/games/steamcmdを使います。

専用ユーザーを作成し本体をダウンロードする

sudo adduser --disabled-password --gecos "" steam
sudo -u steam /usr/games/steamcmd +force_install_dir /home/steam/7dtdserver +login anonymous +app_update 294420 validate +quit

Success! App '294420' fully installed.と表示されれば完了です(約17.6GBで時間がかかります)。初回実行時にMissing configurationエラーが出た場合は、同じコマンドをもう一度実行してください。

設定して起動する

設定ファイルserverconfig.xmlが同梱されています。主要項目を編集します。

sudo -u steam vim /home/steam/7dtdserver/serverconfig.xml

同梱のserverconfig.xmlにある主要項目です。

項目既定値意味
ServerNameMy Game Hostサーバーの表示名
ServerPassword(空)参加パスワード
ServerPort26900接続ポート
ServerMaxPlayerCount8最大人数
GameWorldNavezganeワールド(固定マップ)

起動は同梱の公式スクリプトを使います。-configfile=の指定が必須で、指定なしで実行するとスクリプト自身が使い方を表示して終了します。

sudo -iu steam
cd /home/steam/7dtdserver
./startserver.sh -configfile=serverconfig.xml

初回はワールド生成に数分かかります。起動の確認は、別のSSH画面からss -ltn | grep 26900を実行します。TCP 26900とUDP 26900〜26902がリッスンされていれば起動しています。確認したらCtrl+Cで停止し、exitで管理ユーザーに戻ります。

systemdで常時起動にする

次のコマンドをまるごと貼り付けるとユニットファイルが作成されます。

sudo tee /etc/systemd/system/7dtd.service <<'EOF'
[Unit]
Description=7 Days to Die Dedicated Server
Wants=network-online.target
After=network-online.target

[Service]
User=steam
WorkingDirectory=/home/steam/7dtdserver
ExecStart=/home/steam/7dtdserver/startserver.sh -configfile=serverconfig.xml
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now 7dtd
sudo systemctl status 7dtd

statusがactive (running)なら成功です。停止はsudo systemctl stop 7dtdです。

アップデートの手順

サーバーを止めてから、ダウンロードと同じコマンドを実行します。

sudo systemctl stop 7dtd
sudo -u steam /usr/games/steamcmd +force_install_dir /home/steam/7dtdserver +login anonymous +app_update 294420 validate +quit
sudo systemctl start 7dtd

ポート開放

ufwを使っている場合は、実測でリッスンしていたポートを開放します。

sudo ufw allow 26900/tcp
sudo ufw allow 26900:26902/udp

VPS側のパケットフィルターやセキュリティグループがある場合は、そちらでも同じポートを許可します(ConoHaテンプレートは26903と8080/8082も対象。前述の公式要件参照)。接続はSteam版クライアントの「Connect to IP」でIPアドレス+ポート26900です。

よくある質問

MODは入れられますか

入れられます。 Modsフォルダに置く方式と定番MODの自動導入があり、手順はMOD導入の記事にまとめています。

セーブのバックアップはどう取ればいいですか

守るのは./Savesと、本体側にある設定ファイルの組です。 自動バックアップの設定も含めてセーブ管理の記事にまとめています。

必要スペックはどれくらいですか

テンプレート公式の要件は4GB以上で、XServerは快適には8GB以上を推奨しています。当サイト実測では起動直後で約2.0GBでしたが、プレイで増えるため8GB基準が安全側です。ディスクは本体だけで約17.6GB必要です(実測)。

無料で立てられますか

サーバーソフト自体はsteamcmdから無料入手できます。VPSを使う場合は月額費用がかかります。

何人まで一緒に遊べますか

ServerMaxPlayerCountで設定でき、既定は8人です。人数を増やすほどメモリに余裕を持たせてください。また、人数が増すごとに負荷が増大し、ブラッドムーンの際にプレイ不能なレベルで重くなることがあるので、多すぎる人数でのプレイは推奨しません。

まとめ

  • Ubuntuでの構築は「VPSテンプレート」「Docker(推奨)」「steamcmd直接」の3方式
  • 本体は約17.6GB。ダウンロード時間とディスクに余裕を
  • ポートはTCP 26900+UDP 26900〜26902。テンプレートは各社の指定に従う
  • 直接構築はstartserver.sh -configfile=serverconfig.xmlの形
  • ブラッドムーンの頻度や難易度など、serverconfig.xmlの項目の意味は設定の解説記事へ

まずはVPSの初期設定を済ませ、この記事の方式1〜3から自分に合うルートを選んで構築してください。

参考リンク